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数年前、メールをチェックしていると、一通のメールが目にとまった。
見知らぬ女性からで、チェンバロと言う楽器に絵を描きたいので
個人レッスンをしてもらいたいというお願いメールだった。
個人レッスンはしたことがないのでお断りしようと思ったが
自分の楽器に絵を描きたいと思っても、個人レッスンを受けてまでやる？と
尋常じゃない思いつきに圧倒され
「この人は類希な『○○馬鹿』に違いないと」判断し、引き受けることにした。
それが紫帆さんとの出会いになった。
三重県熊野市に住んでいる。
チェンバロを自力で創ってしまう職人さんは難波さんといい
ある意味、ものすごい「○○馬鹿」な方で、どんな事でも広く深く知っていて
何時間話してても飽きない。
○○馬鹿が大好きなアタシは、お二人と出会えた事をとても感謝している。
楽器完成まで２度、海外より遠い熊野に行った。
とても楽しかった。
美しすぎる自然に圧倒され、月の魅力に打ちのめされた滞在だった。
描くばかりで観光する余裕はなかったが
集まる人が楽しい人ばかり。
それも全員が自ら生み出す仕事に関わっている人たちで
かなり濃い刺激的な数日であった。
そんな○○馬鹿が集結してできたチェンバロは、唯一無二の誇り高く切ない音を出す。
このプロジェクトに携われたこと、心から感謝してます。
『風のアリア』 曲・演奏 矢吹紫帆
ＣＤジャケットには、アタシの作品「優春」が…。
きれいな仕上がりです。
チェンバロもＣＤも
緋色の背景に金の月、やさしい桜……。
チェンバロは動かす事ができないため、ご覧になりたい方は『天女座』までお問い合わせください。
パノラマで海が見えるカフェがあります。
そこで見る日の出、さいこーーーっ！
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